しょうゆ搾り器復元!中嶌拓哉さん
中嶌拓哉さん(山梨県道志村の地域おこし協力隊メンバー)が、かつて道志村で愛用されていたしょうゆ搾り器を復元しました。 20年ほど前まで各家庭でしょうゆを作り、搾ったしょうゆに火入れする匂いが冬の風物詩となっていたということです。 中嶌拓哉さんは「村の伝統存続に役に立てれば」と話してくれました。 今年6月中嶌拓哉さんは、村民らと一緒にかつて使われていたしょうゆ搾り器で、2年前に仕込まれたもろみ(搾る前のしょうゆ)搾りを体験。 しょうゆ搾り器は一部壊れていましたが、村民が昔見た搾り方を見よう見まねで再現しました。 村内の木工職人に手伝ってもらって、古い搾り器を採寸し2週間かけ復元しました。 中嶌拓哉さんは、村内の畑で大豆を栽培していて、約100キロを収穫しました。 村の製法と同じく麹から手作りし、2月にはみそとしょうゆを仕込む予定だそうです。 「2年前にしょうゆを搾る職人が亡くなり、作ったもろみが搾れなくなったと聞いた。このまま原風景がなくなるのは、もったいないと思った。ただの箱に見えるが、傾斜や溝がついていて液体が流れやすくなっている。細かい工夫がいくつもあり驚いた。搾り器の出番はまだまだ先。もろみを搾りたい人がいたら、ぜひ連絡してほしい」と話しています。