絹本著色仏涅槃図
絹本著色仏涅槃図が一宮市博物館で公開されました。 絹本著色仏涅槃図は、一宮市の古刹、妙興寺が所有する、お釈迦様が亡くなる情景を描いた国重要文化財です。 絹本著色仏涅槃図は1950年ごろ、京都国立博物館に寄託されましたが妙興寺側の「地元の人に見てほしい」との意向で妙興寺に隣接する一宮市博物館に移されました。 絹本著色仏涅槃図は絹に描かれています。 大きさは、縦4・3メートル、横3・5メートルです。 鎌倉時代に制作された涅槃図としては日本最大級です。 中央には安らかな顔でお釈迦様が横たわり、周りに衣服の裾を目や口に当てたり、眉間にしわを寄せたりして悲しむ菩薩や仏弟子らが集まっています。 元々は京都の泉涌寺が所蔵していましたが、応仁の乱が起きた1467年ごろに寺の火災で行方不明になりました。 長谷川道慶入道という人物を通じて再び泉涌寺に戻った後、戦国~江戸時代初期に妙興寺に移りました。 絹本著色仏涅槃図は「けんぽんちゃくしょくぶつねはんず」と読みます。