七不思議伝説の池くぐり池カキツバタやキショウブなどが見頃
兵庫県新温泉町多子の田園地帯にある「くぐり池」で、紫や白のカキツバタや黄色いキショウブなどが見頃を迎えて初夏の水辺を彩っています。
くぐり池は、直径約15メートルの円形状の池です。
池の中央あたりには、フトイやコウホネなどの希少な植物も自生しています。
池の中心部から水が湧き、大雨や日照りでも水位が変わらないことから地元の「七不思議」に数えられています。
西へ約24キロ離れた鳥取市の多鯰ヶ池と底がつながっているとされる「伝説の池」としても知られています。
池に漬けておいた洗い物が多鯰ヶ池で見付かった、などの逸話が残されています。
カキツバタやキショウブはアヤメ科の多年草です。
湿地帯に群生し、5月中旬から咲き始めます。
今年もきれいに咲きそろい、6月中旬まで見頃が続きそうです。
くぐり池伝説
池の廻りで家族が田植えの昼食をすませ、洗いもの(飯櫃・食器)を池に浸けておき、田植えを済ませて、洗いものを探したが見つからなかった。後日、因幡の多鯰ヶ池に浮いていた。
村の人が数個のひょうたんを浸けていたが、いつの間にかなくなっていた。後日多鯰ヶ池に浮いていたという。
地区の若連中が池の中央に相撲場をつくり、明日の相撲開きを楽しみにしていたが、朝見ると一夜にして消滅していたという。