一灯式信号機

一灯式信号機と呼ばれる赤と黄のランプが交互に点滅する信号機が滋賀県内の交差点から姿を消しつつあります。


滋賀県警本部交通規制課によると、撤去が本格的に始まった2017年度からの3年間で68基が姿を消しました。

事故が増えるのでは、との不安も募りそうですが、実は撤去後の出合い頭事故は、撤去前と比べて平均3割減少しているという事です。

信号機と言えば「青・黄・赤」のランプが並ぶ三灯式信号機が一般的です。

一灯式信号機は、文字通り一方向から見て一つのランプしか無い信号機です。

一方の道路が黄色点滅なら、交差する道路は赤色点滅で、赤色側の運転手に一時停止の義務が生じます。

一灯式信号機は1984年に福岡市で初めて設置されました。

三灯式信号機を立てるほどの交通量や広さがない農道や生活道路などの小規模な交差点で出合い頭事故を防ぐ目的で設置が進められました。

一灯式信号機の数自体は信号機全体の約3%にとどまっています。

県によってはゼロの場所もあります。

初めて見るドライバーにとっては「これは何?」と思い、赤色点滅の意味が分からないまま一時停止せずに交差点へ進入する恐れもあります。

滋賀県内には多い時で120基以上ありましたたが、現在は45基と、3分の1近くまで減少しました。

その要因には、警察庁が2015年12月に都道府県警に通達した信号機の設置指針が関係しています。

指針では、一灯式信号機について「一時停止の交通規制その他の対策により代替が可能な場合は、信号機の撤去を検討するものとする」と明記したからです。

夜間に発光する視認性の高い標識の設置や、交差点部分のカラー舗装などが進んだことも一灯式信号機の撤去の流れを後押ししています。

撤去後の安全対策として、こうした措置が取られていて、ドライバーにとっては信号機よりも分かりやすい規制になり安全性が高まります。

台風などによる大規模な停電が発生し信号機が使えなくなる混乱が起きた時、減灯したら、どちらが赤か黄か分からなくなります。

必要性の薄れた一灯式信号機を撤去し、電気のいらない標識や路面標示で交通規制する方が災害対策にもなります。

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