蕪島、ウミネコのふ化が本格化

ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている青森県八戸市の蕪島で、ウミネコのふ化が本格化しています。

蕪島の頂上にある蕪島神社周辺にもたくさんの巣があり、愛らしいひな鳥の姿を足元で観察できます。

今年も例年通り3月に約3万5000羽が飛来し、今月に入りふ化が始まりました。

現在は、全体の2、3割の巣でひな鳥が確認でき、ふ化は今月末ごろにはピークを迎える見通しです。

蕪島で保護監視員を務める渡辺八男さんは「島が菜の花で覆われる今ごろが一番の観光シーズン。ふんよけの傘も貸し出しているのでぜひ見に来てほしい」と話しています。

ウミネコは、ひな鳥が巣立った7月中に北海道に向けて移動します。

11月ごろに越冬先の九州へ南下し、3月にまた産卵のため蕪島に戻ってきます。


ウミネコの生活

ウミネコは、鳴き声が猫に似ていることから呼ばれるカモメの仲間で、飛んだときの尾羽に黒い帯があることで他のカモメと区別できます。

主に日本列島周辺の海岸に生息し、北はサハリン、南は朝鮮半島あたりまでの範囲を移動します。

二月の末頃から蕪島に現れ、八月の中頃には子育てを終えてこの島から旅立ちます。

この鳥は、魚の居場所を知らせ富や幸福をもたらす鳥として漁師から大切にされており、島の上に建つ「蕪島神社」は厚く信仰されてきました。

蕪島の「カブ」はかつてノラナタネが自生して「かぶの花」と呼ばれていたことによります。

現在は五月になるとナタネの花が島を黄色く覆い、島独特の風景になっています。


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