速水史朗セメント像「友情」和光中学校に復活!

香川県多度津町の彫刻家、速水史朗さんが半世紀ほど前香川県三豊市財田町の和光中学校のために制作し、その後の校舎建て替え時に所在が分からなくなっていたセメント像「友情」が見つかりました。

速水史朗さんの手でお色直しされて約30年ぶりに生徒の前に戻ってきました。

美しくよみがえったセメント像「友情」は、見晴らしのよい正面玄関に置かれており和光中学校の新たなシンボルとなっています。

1966年度の卒業記念に速水さんが制作した「友情」は、男女の生徒が並ぶ様子をモチーフとした作品で高さ約1・2メートル。

和光中学校の当時の教師が、善通寺市内の中学校で教えていた速水さんと親しかったことから制作を依頼。

速水史朗さんは、夏休みの約1カ月をかけて作品を完成させました。

完成後は、旧校舎中庭に飾られていましたが1983年の現校舎への建て替え時に撤去されてそのまま所在が分からなくなってしまいました。


見つかったのは昨年6月ごろ。

石井孝規校長に情報が寄せられ校内を探したところ倉庫の隅に置かれている像を発見。

ただ、像は一部破損していたため、校長が速水史朗さんに修復を依頼。

今春、速水史朗さんとその友人で彫刻家の寺田正春さんが和光中学校を訪れ破損部分を修復した上でブロンズ色に着色して仕上げました。

今年6月には「一番親しみやすい場所だから」と正面玄関前に赤レンガの台座を作り、その上に設置。

「和光中にふさわしい宝物が戻ってきた。芸術に触れながら、生徒が作品名通り、友情について考えるきっかけになれば」と石井校長。

「当時、流行していたセメントで作ったことを思い出す」と制作時を懐かしむ速水さんは「これを縁に今後、出前授業などで交流を深めたい」と後進の育成に期待を膨らませています。


速水史朗

徳島大学工学部卒業、和瓦の技法を用いた黒陶と石彫の作家である。特に石彫は、モニュメンタルな作品やパブリックアートが多く、東京都庁や国立科学博物館などをはじめ全国100ヶ所を超えるパブリックスペース等に作品が設置されている。また平成17年度秋の叙勲において旭日小綬章を受章している。


香川県三豊市立和光中学校

〒769-0401 香川県三豊市財田町財田上2790番地
TEL(0875)67-2012
FAX(0875)67-2602

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