雪っこ初出荷!東日本大震災の津波で全壊した酔仙酒造

東日本大震災の津波で酒蔵や事務所が全壊した酔仙酒造(岩手県陸前高田市)は、大船渡市に建設した新しい酒蔵で醸造した酔仙酒造の人気商品「雪っこ」を初出荷しました。

昨年は、一関市の酒造会社の施設を借りての醸造、出荷だっただけに関係者は、地元・気仙地方に戻っての初蔵出しに復興への手応えを感じ取っています。  

「雪っこ」の出荷式には、関係者約30人が出席。

今回出荷された雪っこは、一升瓶2000本、180ミリリットル缶54000本など計約2万3000リットル。

大型トラックに積まれ、主に岩手県内の酒販店に出荷されました。

酔仙酒造は、本年度末までに前年度とほぼ同量の計12万4800リットルの出荷を目指しています。  

金野靖彦社長は「これほど早く地元で再起できるとは考えていなかった。いずれ陸前高田市に新本社を建設し、復興に貢献したい」と話しました。  

大船渡市の新しい酒蔵は、ことし8月に完成。

出荷に向けて仕込みを進めてきました。



雪っこ誕生物語

1965年、当時流行の兆しを見せ始めた活性酒。

しかし当時の活性酒は、アルコール発酵に必要な米粒も十分に含まれている為、加熱殺菌せずに瓶詰めすると、二次発酵によって炭酸ガスが大量に発生し、栓が飛んだり、噴き出して手が汚れたりと、扱いづらいところがありました。

それらの問題を解決しようと挑み、幾多の壁を乗り越え、出来上がったのが「雪っこ」です。

酵母や酵素は生きている生のお酒ですが、醗酵は休止している状態です。

これにより、噴出してお客様の手を汚す事はなくなりました。

こうして苦労して出来上がった商品ですが、ネーミングがなかなか決りません。

ある日、ネーミングをどうしようかと、会議を開いているときです。

なかなかいいアイディアが出てこず皆頭を悩ませていた、その時。外を見てみると、雪がチラホラ、ちらつき始めたのです。

「あっ、雪っこ降ってきた!」と誰かが発したこの言葉。

この地方では、固有名詞の後に「○○っこ」とつける方言があります。

「それが、いいね」という話になり、ネーミングは「雪っこ」に決定しました。

こうして生まれた雪っこは、昭和45年の発売以来、長年愛され続けています。

今では発売する秋になると「雪っこは、発売されましたか?」というお問い合わせを全国から頂戴するまでになりました。

10月から4月までの季節限定です。

この季節にしか味わえない、とろりとした呑みやすい口当りとほんのりとした酔い心地をお楽しみ下さい。


酔仙酒造

〒029-2205
岩手県陸前高田市高田町大石1−1
0192-55-3141

ホームページ http://suisenshuzo.jp/

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