赤米神事(国選択無形民俗文化財)の古代米、赤米の稲刈り
古代米、赤米の稲刈りが行われました。
赤米の種もみが詰まった米俵をご神体として祭る「赤米神事」(国選択無形民俗文化財)を唯一継承している長崎県対馬市厳原町豆酘地区の主藤公敏さんが昨年から急病のため療養していることから、主藤さんの親族や地元の豆酘小児童ら約40人が力を合わせて貴重な種もみを収穫しました。
豆酘地区では1000年以上前から赤米を栽培しています。
赤米は品種改良されていないため背丈が高くて細く風で倒れやすく、今年は開花直後の9月上旬、台風が襲い約5アールの赤米神田では多くの稲が倒れて水に漬かってしまいました。
赤米神事は「頭仲間」と呼ばれる住民で神事を続けていましたが、農業離れなどで2007年からは主藤公敏さんだけが継承していました。
主藤公敏さんは昨年の稲刈り後に脳出血で倒れ、一時意識不明の状態でしたが、現在は会話や支え歩きができるまで回復し自宅療養中です。
赤米の稲刈りは手作業で稲を起こしながら行われました。
種もみは例年より少ない50~70キロで1俵か1俵半ほど収穫できました。
台風の影響がありましたが、よく実りました。