ロンドンのビッグベンが傾いている

ロンドン名物で「ビッグベン」の愛称で知られる英国議会の時計台が目に見えて傾いていることが議会当局などによって委託された調査報告書で明らかとなりました。

報告書によると1858年に建設された高さ96メートルのビッグベンは、北西の方向に傾いているそうです。


インペリアル・カレッジ・ロンドンのジョン・バーランド名誉教授は英サンデー・テレグラフ紙に対し「議会広場から川に向かって東を見ると、傾いているのが目に見えて分かる」と話しました。

2003年以降、傾斜の度合いは年間0.9ミリとそれまでの平均0.65ミリを上回っています。

ただ、危険なレベルではないそうです。

バーランド名誉教授は「傾きの度合いが増すようであれば対処しなくてはならないが向こう数年はその心配はないだろう」との見方を示しました。


ビッグベンの傾斜は地盤状態の変化のほか地下駐車場の建設や地下鉄の拡張など長年にわたる地下開発が原因とみられています。

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