クリンソウ見頃
九十九谷森林公園でクリンソウが見頃を迎えています。
昨年7月の梅雨前線豪雨により公園内20カ所で土砂崩落が発生し、クリンソウが植わる湿地に流入しました。
手入れをする「くりん草愛好会」やボランティアらが協力して復旧作業後に植え替え、例年の半分に当たる約2万5千株がかれんな花を咲かせています。
住民約30人でつくる「くりん草愛好会」が、ほぼ1年を通して手作業で草取りなどをしてきました。
土砂崩落により沢から園内に引く水がせき止められて枯れ、群生地が埋まるなどしました。
昨年9月に住民ボランティアの手を借りて土砂や流木を撤去しました。
今年4月には新たに苗も植えました。
木漏れ日が差し込む園内に濃淡のピンクや黄色などのクリンソウが咲き、来園者がカメラを構えています。
園内には今も、崩れた斜面の痕跡や流れ込んだ土砂が残っています。
くりん草愛好会会長の森岡かず子さんは「土砂崩れには大きなショックを受けた。多くの人がクリンソウを見に来てくれることが励みになる。以前のように群生する姿を少しずつ取り戻したい」と話してくれました。
毎年開催されているくりん草まつりは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年連続中止になりました。
クリンソウは、喬木村の村花です。
5月いっぱい楽しめます。