富山県希少野生動植物保護条例

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富山県は、富山、石川両県だけに生息するホクリクサンショウウオなどの希少な動植物五種を富山県条例に基づいて捕獲・採集を禁止する「希少野生動植物」に初めて指定しました。

指定によって、環境汚染による個体、生息地の減少を防ぐほか、売買するために乱獲するマニアから守ります。

「希少野生動植物保護条例」で指定されたのは、淡水魚の「ミナミアカヒレタビラ」(四月二十二日指定)、両生類の「ホクリクサンショウウオ」と「ハクバサンショウウオ」、植物ではラン科の「サギソウ」、キンポウゲ科の「フクジュソウ」(五月二十九日指定)。

この五種を捕獲・採集した場合は五十万円以下の罰金か一年以下の懲役が科せられます。

絶滅の危険性を示す富山県レッドデータブックには、動植物八百九十九種が登録されていますが、これまで希少種の捕獲を禁止する条例がありませんでした。

一方、他県には希少種を守る条例が存在していたため、売買目的の動植物マニアがこぞって富山県内の希少種を捕獲していたこともあり、富山県条例を昨年六月に制定。

今年四月の施行のタイミングで、特に乱獲の恐れがある五種を指定しました。


富山県や魚津水族館によると、富山県内のミナミアカヒレタビラは他県の同種に比べて、きれいな青色をしていることから「富山タビラ」として認知され、ファンも多いそうです。

市販用だと三百~五百円で購入できますが、富山タビラの場合、インターネットオークションで一万円の高値で落札されることもあるということです。

魚津水族館の担当者は「マニアは、根こそぎ取ってしまうことが多く、取り締まりは必要だ」と訴えています。

富山県は、各種に二人ずつの保護監視員を富山県内の生息地に配置し、違反者取り締まりに力を注ぎます。

富山県自然保護課の担当者は「専門家の意見を聞きながら指定種を増やし、富山県内の生物多様性の保全に努めたい」と話しています。

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