エゴマだれ五平餅 藤沢祀子さん

道の駅アグリステーションなぐらで販売しているエゴマだれ五平餅が第2回地場もん国民大賞(農林水産省主催)の東海ブロック代表に選出されました。

山里の主婦たちが考案し作り続けてきた素朴な味は、国民大賞を目指して東京での最終審査に臨みます。

エゴマだれ五平餅は、藤沢祀子さんが考案。

たれに定番のみそを使わず、ペースト状にすりつぶしたエゴマを用いています。

「地元産の米とエゴマで地域を元気にしよう」と仲間を募り、1991年国道257号沿いの空き家を借りて「お母さんの店」を開店。

店先で焼く五平餅は香ばしさと舌触りの良さで人気を集め有名になりました。

2003年、店舗は道の駅に移り、現在は8人の主婦が五平餅を作っています。

今春、設楽町に赴任した地域おこし協力隊員の岡谷佳澄さんは、主婦たちの取り組みに感銘を受け、道の駅の原田哲男駅長らに「地場もん国民大賞」への応募を提案し、申請書を作成しました。



全国8ブロック、計880点の応募の中から、二度にわたる書類審査で選ばれたのは30点。

東海ブロックでは、五平餅のほか、鶏肉を使った郷土料理・鶏ちゃん(岐阜県)、ハマグリとコウナゴのしぐれ煮セット(三重県)が最終審査に選ばれました・

主婦の店の発足当時からのメンバー、沢田典子さんは「私たちが作り出した味を認めてもらえてうれしい。仲間と一生懸命やってきたかいがありました」と話してくれました。



五平餅は、愛知県では主に三河地方で見られる郷土の料理です。

岐阜県や長野県でも郷土料理として知られています。

このような地域からも連想して頂けるように「山里の暮らし」を背景に生まれたのが五平餅だと言われています。

ここ設楽町も山里と呼べる地域で、総面積の約9割が山林であり、1,000m級の山々が連なる、五平餅が郷土料理として親しまれている町です。

このように五平餅は古くから地場の食べ物であり、今回の応募対象である「エゴマだれ五平餅」については、エゴマが設楽町の推奨作物であり、地域のお母さん方の地元への愛情が原点となっている、まさにここ設楽町だからこそ生まれた「地場もんらしさ」の詰まった食べ物です。

エゴマだれ五平餅は、あるお母さんの「地域を元気にしたい」という切なる想いから生まれた地場の料理です。


今では、`おいしさ`だけでなく作り手のお母さん方が受け継いできた歴史や心の物語が話題となり新聞やTVにも度々とりあげられています。

きっかけは、昭和30年頃に国の施策として実施された「農業構造改善事業」。

機械化が進み多くの人手を必要としなくなったため、ここ設楽町でも若者が都市に流出するようになりました。

「田舎から元気がなくなっていく」ことに危機感を抱いた1人のお母さんが『女性が元気を生むことで、地域も元気になる』と考えたことが始まりです。

平成3年に3人の志を同じくする女性達と「お母さんの店」を開店しました。

コンセプトに「主婦ができるもの」「手作りの温かいもの」「できるだけ地元の産物を生かすこと」を柱とし、これまでの五平餅と違った美味しいものをとの想いからエゴマだれ五平餅が誕生しました。



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道の駅  アグリステーションなぐら

愛知県北設楽郡設楽町西納庫字森田32

電話:0536-65-0888

FAX:0536-65-0889

e-mail:nagura@aguri.hs.plala.or.jp

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