エゾイシカゲガイ(石垣貝)復活!小泉豊太郎さん

東日本大震災の津波で養殖設備が全壊した岩手県陸前高田市特産の二枚貝エゾイシカゲガイが、被災後初めて出荷されました。

全国で養殖しているのは陸前高田市だけです。

震災翌年に稚貝を確保して再開に成功しました。

陸前高田産を前面に出し、震災前を上回る47トンの出荷を目指しています。

エゾイシカゲガイは、トリガイに似ていて、市場では石垣貝と呼ばれています。

クリーム色の身は、甘みとうまみが特長です!

主にすしネタに使われますが、活貝として出荷するのは、広田湾漁協(陸前高田市)だけです。

震災前は、1キロ(15~17個)約2300円で取引されていました。


広田湾漁協副組合長の小泉豊太郎さんが、1996年養殖を始めました。

トリガイの養殖設備に、エゾイシカゲガイの稚貝が混じっていたのがきっかけでした。

試行錯誤を繰り返し、数十キロだった生産量は、数年後に2トンに増加。

震災前、養殖仲間は16人となり、生産量は37トンまで拡大しました。

津波で被災後、2012年3月に稚貝を採る採苗器を海に沈めると、2~3カ月後に成長した稚貝が確認されました。

小泉豊太郎さんは「運が良かった。稚貝が全て死滅したわけではなかった。再開できると確信し、あの時は本当にうれしかった」と振り返ります。

潮流の早さや水深などの条件がそろわないと養殖は難しく、出荷できる大きさに育つまで2年3カ月かかりました。

広田湾の恵みが復活して仲間も戻り、養殖規模は震災前より大きくなりました。

小泉豊太郎さんは「築地市場の仲卸から『再開を心待ちにしている』と応援されていた。陸前高田オンリーワンのブランドとして生産したい」と再出発を誓います。

出荷式は、陸前高田市気仙町の広田湾漁協気仙支所で行われました。

築地市場や盛岡市へ出荷する720キロを積んだトラックを、関係者ら約20人が見送りました。

今後は、陸前高田市内のすし店や居酒屋にも卸します。

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