ファミリーマート秋田山王臨海町店

秋田杉を使った木造コンビニエンスストアの建築が秋田市で進んでいます。

秋田県が秋田県産材の店舗向け需要の開拓を目指して公募し、建設費の一部を補助しました。

コンビニ利用客に木材の良さを知ってもらうとともに、盛んな出店が見込まれるコンビニ業界をターゲットにした木造店舗の普及モデルとします。

第1号は、7月25日開店のファミリーマート秋田山王臨海町店。

材料には全て秋田杉を使い、合板、製材、集成材を組み合わせて構造を造ります。

コンビニの場合、入り口側の大きな窓や柱のない空間が求められ、秋田県立大が低コストで地震と積雪に強い構造を開発しました。

飲食コーナーの壁には、杉の内装材を張り、店内を温かな雰囲気にします。

天井や壁は、通常と同じ仕上げですが、一部の柱は、木目が見えるようにします。

店舗面積は、約190平方メートルで、建築費は約2700万円。

新技術のため工期などが掛かり増しになり、一般的な鉄骨造りに比べて2割前後高くなったということです。

建築ノウハウが積み重なれば、ほぼ同等になるとみられています。


秋田県は、今回500万円を補助しました。

秋田県と秋田県立大は、来店客の評価を調べるほか、二酸化炭素排出量など鉄骨との環境負荷の違いを比較し、木造の優位性を検証します。

他社も含めたコンビニ建築に利用できるよう建築の手順書を整え、秋田県内外へ秋田杉の出荷を拡大させたい考えです。

秋田県林業木材産業課によると、木造コンビニは一部で既にありますが、輸入材を使うケースが一般的で、国産材は珍しいということです。

木造は、比較的軽く、地盤改良や基礎造りが安く仕上がる利点もあるということです。

構造設計した秋田県立大システム科学技術学部の板垣直行准教授は「木造でできるのに鉄骨や鉄筋で造られた建物は多い。これを機に木を使う選択肢を広めたい」と話しています。

ファミマは年内に、木造の2号店を秋田市に建築する予定です。

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