雲水ゲッペルト・オリバーさん 僧名昭元

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曹洞宗總持寺祖院の雲水ゲッペルト・オリバーさん(ドイツ出身)が修行4年目を迎えました。

新年度には山形県にある禅寺の住職の養子となり、跡を継ぐ決意を固めました。

總持寺祖院では「禅を極め、教えを広めたい」と意気込む海外からの若者に期待を寄せています。

ゲッペルト・オリバーさん(僧名昭元)が修行に入ったのは2011年1月。

座禅とお勤め、掃除などの作務を日々重ねる共同生活を丸3年続け、雲水の中でも最古参となりました。

ドイツのライプツィヒ大学の入学当初に見たドイツ映画「MON―ZEN 」の舞台で、日本人修行僧と同じ生活を送ることを「想像もしなかった」と振り返ります。

師匠である采川道昭住職の宝泉寺(山形県庄内町)には後継者がおらず、今春には庄内町を訪れ、養子縁組の手続きを進めます。

旧東ドイツに生まれ育ったゲッペルトさんは、ライプツィヒ大日本語学科で曹洞宗に興味を持ちました。

かつての共産主義下での宗教圧迫のためか、周囲に無宗教の人が多い中、ひたすら座禅する「只管打坐」に引かれました。


在学中から永平寺(福井県)や總持寺(横浜市)の座禅会に参加し、大学院修了後は僧侶にと思い定めていました。

2010年に日本に移り、師匠を探そうと学生時代に世話になった僧侶に相談し、采川道昭さんを紹介されました。

曹洞宗南アメリカ国際布教総監・佛心寺住職(サンパウロ市)も務める采川道昭さんは、海外伝道の責任者の1人で、異文化間のコミュニケーションを大切にしており 、ゲッペルトさんを快く迎え入れました。

現在、總持寺祖院で指導役を務める大橋紀宏単頭兼副寺は「求道 の志から宋(中国)へ渡った道元禅師と相通ずる志を感じる。同年代の日本人 以上に頼もしい」と太鼓判を押します。

采川道昭さんは60代で、ゲッペルトさんが跡を継ぐのはしばらく先ですが「禅の教えを国籍、老若男女問わず広く伝えたい」と話しています。

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