遠隔操縦式無人小型舟艇開発!情野智一さん

西置賜行政組合消防署飯豊分署の消防司令・情野智一さんが、迅速な水難救助を目指して開発した遠隔操縦式の無人小型舟艇が豪雨被害などを受けて再び関係者に注目されています。

機動性が高く有効な救助手段になり得るとして、昨年の消防庁の全国消防技術者会議でも関心を集めました。

情野智一さんは、1998年、海や川の水難救助に小型舟艇を活用する案を思い付き、余暇を利用し個人で開発を進めてきました。

舟艇に浮輪などの救命具や、人が乗れる浮力物(ゴムボート、レスキューボードなど)をロープでつなぎ、遠隔無線操縦でえい航。

避難者がいる場所に迅速に近づき、浮力物につかまったり乗ったりしてもらい救助する手法です。

舟艇は、長さ1メートル10センチ、幅45センチ、重量10キロほど。


10年前に原型ができた際、メディアに取り上げられましたが、その後も実証実験を繰り返し、改良を加えてきました。

V字型が一般的な舟底をトンネル型にし、この中にプロペラを収め、近づいても人がけがしないようにしました。

高さは、27センチと平たい形で、波があってもバランスと浮力が保持できます。

高出力のエンジンを搭載し、単独航行なら時速60キロは出て、約1キロ離れた場所でも無線操作できます。

小型軽量で機動性に優れ、有人ボートだと発進できない断崖絶壁などでも時間をかけずスタートできる点が大きな特長です。

橋やビルの上からでも、つり下げて投入できます。


「溺れそうな人や中州に取り残された人の所に着き、まずはつかまってもらい、救助隊が来るのを待つ。あるいは、乗れる場合は無線で誘導する」と、情野智一さんは活用法をイメージ。

昨年10月に東京で開かれた、消防防災関係者が調査研究の成果を発表する全国消防技術者会議で情野智一さんは、実機を展示し、開発の意図を発表しました。

「今までにない着眼点だ」などと評価を受けました。

実用化には至っていませんが「衛星利用測位システム(GPS)機能を付けて遠い所にも正確に行けるとか、カメラ搭載の舟艇なども考えている」と、人命救助の向上を願う情野智一さんの意欲は衰えていません。

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