佐久間象山のぼり旗公開

八幡大神縣社(上田市五加)に伝わり、長野市松代町出身の思想家佐久間象山(1811~64年)が文字を書いたとされるのぼり旗2枚が7月28日、五加自治会館で公開されました。

のぼり旗は、上田市指定文化財で、普段は箱に入れて五加自治会館倉庫で保管されています。

氏子でつくる「崇敬会」と五加自治会が虫干しを兼ねて年1回住民らに披露しています。

30人余が訪れ、力強い大きな文字に見入っていました。

のぼり旗は、2枚とも幅1・6メートル、長さ12メートルほど。

東信史学会会長の宮本達郎さんによると、のぼり旗には「玄墨淹茂三月」とあり、意味は「壬戌の年の3月」であることから、1862(文久2)年に書かれたそうです。

弟子吉田松陰(1830~59年)の海外渡航の企てに連座して松代に蟄居させられていた佐久間象山のもとに、当時の五加村の代表者8人が出向いて依頼。

筆は、わらを束ねて作り、墨をするのに7日かかったと伝わっています。


郷土史愛好家の鍼灸師峯村春風さんは「五加洪福村」と書いてある1枚の旗を指さして「五加は福があふれる村である、という意味です」と説明。

もう1枚の「八縣〓(四の下の一にエンガマエを付け、右に月)●祠(やあがためいいんのほこら)」は「八縣宿祢神(やあがたすくねのかみ)を清め祭っている」という意味だと話してくれました。

ゲストとして招かれた上田市の信州上田観光大使の歴史プロデューサー早川知佐さんは「大きな書だが、象山先生の字の特徴がよく出ていて素晴らしい。美しい」と話してくれました。

のぼり旗の他に、五加自治会が所有する、幕末から明治時代にかけ活躍した政治家・勝海舟の書なども公開されました。

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