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小松天満宮・能舞台移設

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100年近くの歴史を誇る小松天満宮の能舞台が来年小松天満宮境内で移設されます。

小松天満宮を浮島化にする梯(かけはし)川改修事業で、現在の設置場所が 工事区域と重なるためだそうです。

重要文化財に指定されている社殿の西側から正面に場所を移し浮島化される小松天満宮で加賀藩ゆかりの能舞台をよみがえらせます。

能舞台は、1896(明治29)年に金沢から小松天満宮の社殿正面に移築されました。

加賀藩 能楽師の名門波吉家に備わっていましたが、明治維新後に波吉家が東京に移り捨て置かれた能舞台を小松の能楽愛好者が費用を集めて移築しました。

壁画に松と白梅が描かれているのが特徴です。

泉鏡花の「照葉狂言」の題材に なった今様能狂の泉祐三郎一座も使用していたとされています。

1934(昭和9)年には梯川改修工事に伴う堤防構築のため、社殿西側に移されました。

梯川の洪水処理能力向上を図る今回の改修事業では、小松天満宮を浮島化することになっ ており新たな堤防構築のため、曳き家で能舞台を再び社殿正面に移します。

能舞台は、2002(平成14)年に菅原道真公没後1100年祭で太鼓の演奏を奉納 したのを最後に、使用されていません。

移設後は社殿から板を渡して橋がかりを設け、神事能を奉納することを検討しています。

北畠能房宮司は「社殿前に移すことでより能舞台を生かせる」と話しました。


小松天満宮

石川県小松市天神町1

電話0761-22-2539