「外来のジャンボタニシと在来のタニシ類の分布調査」参加者を募集中!

滋賀県立琵琶湖博物館は「外来のジャンボタニシと在来のタニシ類の分布調査」の参加者を募集しています。

通称ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)は、巻貝で、食用に持ち込まれた南米原産の外来種。

滋賀県では昭和六十一年、旧野洲町(野洲市)で初確認されて以来滋賀県内各地に分布を広げています。

見た目は日本のタニシ類によく似ていますがその生態は大きく異なります。

例えば日本在来のタニシ類は、親貝の体から直接子どもの貝が生まれますがジャンボタニシは、陸上にピンク色の卵を産みつけます。



オオタニシやマルタニシなど在来のタニシ類は、生息環境の悪化などにより近年その姿を見る機会が減ってきています。

このため今回の調査では、滋賀県内におけるジャンボタニシの拡大状況と在来種のタニシ類の現状を明らかにするのが目標です。

「ジャンボタニシをご存知でしょうか?
正式名はスクミリンゴガイ(Pomacea canaliculata)と言い
南アメリカ原産の淡水巻貝で
1981 年に食用目的で台湾から日本に導入されたといわれております。
その外観、生育環境は通称ジャンボタニシと言われるように
日本産のタニシにソックリですが
分類学上ではかなり遠縁の巻貝です。

タニシは卵胎生で、親貝の胎内で孵化し、稚貝が水中へと産み出されますが
スクミリンゴガイ は卵生で、水面より出てピンク色の卵を塊で産み付けます。
食用目的で導入されたにも関わらず
市場には流通することなく、養殖場から放棄され
最近 では関東以南に広く生息が認められ
稲、レンコン、イ草などの農作物を食害する被害を及ぼす ことにより
滋賀県では指定外来種に指定されており
飼育するには届出が必要、野外への放 流は禁止されております。

県内では、1986 年に野洲町(現野洲市)で初めて目撃されて以来
近江八幡市、彦根市や、琵 琶湖沿岸部へも分布を広げているようです。

スクミリンゴガイの生息環境は
在来のタニシ類をはじめとする貝類と競合する場合が多いと考 えられ
琵琶湖周辺では、オオクチバス、ブルーギルなどの事例に見られるような
外来種の侵 入による、生態系の攪乱が懸念されております。

そこで、今年度の第1 回アンケート調査では
スクミリンゴガイと共に在来のタニシ類の分布調 査を企画いたしました。
また、タニシ類、特にスクミリンゴガイが見つからなかった場所の情報も
極めて重要ですので、 見つからなかった場合も、是非調査票をご返送ください。
なお、可能な限り、殻口を正面にした状態の写真(タニシ類図鑑のように)、
見つかった場所な どの写真などをお送りください。
ただし、採取した貝類は郵送しないでください。」

調査への参加方法は7月31日までに
琵琶湖博物館フィールドレポーター「タニシ調査」係まで連絡すると
調査票が郵送されます。

なお調査表は琵琶湖博物館ホームページからもダウンロードできます。

連絡先は
電話(TEL077―568―4811)
またはFAX(077―568―4850)のいずれかの方法で
琵琶湖博物館フィールドレポーター「タニシ調査」係まで。

滋賀県立琵琶湖博物館では「田んぼや水路、湖岸などに生息する水辺の巻貝たちの世界を一緒にのぞいてみませんか」と呼びかけています。

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