造花のツバキを染色するベニバナの収穫
栄井功さん(三重県伊賀市川北)方の畑で造花のツバキを染色するベニバナの収穫が始まりました。
造花は東大寺の二月堂(奈良市)で千二百年以上の歴史を持つ法会「修二会」で十一面観世音菩薩に供えられます。
かつてのように国産のベニバナで「修二会」の造花のツバキを染めたいと京都市伏見区の染色工房「染司よしおか」の吉岡幸雄さんが農家の栄井功さんに依頼。
これを受けてベニバナの栽培を約15年ほど続けています。
花びらは天日干しにすると黄から赤に色が変わります。
一週間ほどかけて十分に乾燥した状態で工房に送ります。
工房では水洗いし、わらのあく汁に入れるなどして染料を作ります。
和紙を赤く染め上げると、法会の前に僧侶らが造花にし本物の枝に取り付けて完成します。
今年は千五百平方メートルの畑で栽培。
年より十日ほど早く花が咲き始めました。
病虫害や多雨、高気温といった天候の影響で収穫見込み量は2から3キロ。
例年の八割減となりました。
工房の染色家ら三人と栄井功さんが花の大きさなどで選別し、黄色い花びらを摘み取りました。
造花ツバキは、国内外の他の産地のベニバナと伊賀と合わせて染められます。
今年は不作でしたが工房の福田伝士さんは「少しでも古くからの産地の品を使って伝統を守りたい」と話してくれました。
「除草剤を使わないため畑の管理が難しい。菩薩さんに喜んでほしいと育てている。元気に続けられているのも菩薩さんのおかげだと思う。」と栄井功さんは話してくれました。
収穫は咲き具合を見ながら一週間ほど続きます。
平安時代の古文書「延喜式」に伊賀はベニバナの主要産地だったと伝わり、貴族の十二単や口紅などにも使われていました。
修二会は現在、毎年三月一日から二週間開かれています。
造花は東大寺の二月堂(奈良市)で千二百年以上の歴史を持つ法会「修二会」で十一面観世音菩薩に供えられます。
かつてのように国産のベニバナで「修二会」の造花のツバキを染めたいと京都市伏見区の染色工房「染司よしおか」の吉岡幸雄さんが農家の栄井功さんに依頼。
これを受けてベニバナの栽培を約15年ほど続けています。
花びらは天日干しにすると黄から赤に色が変わります。
一週間ほどかけて十分に乾燥した状態で工房に送ります。
工房では水洗いし、わらのあく汁に入れるなどして染料を作ります。
和紙を赤く染め上げると、法会の前に僧侶らが造花にし本物の枝に取り付けて完成します。
今年は千五百平方メートルの畑で栽培。
年より十日ほど早く花が咲き始めました。
病虫害や多雨、高気温といった天候の影響で収穫見込み量は2から3キロ。
例年の八割減となりました。
工房の染色家ら三人と栄井功さんが花の大きさなどで選別し、黄色い花びらを摘み取りました。
造花ツバキは、国内外の他の産地のベニバナと伊賀と合わせて染められます。
今年は不作でしたが工房の福田伝士さんは「少しでも古くからの産地の品を使って伝統を守りたい」と話してくれました。
「除草剤を使わないため畑の管理が難しい。菩薩さんに喜んでほしいと育てている。元気に続けられているのも菩薩さんのおかげだと思う。」と栄井功さんは話してくれました。
収穫は咲き具合を見ながら一週間ほど続きます。
平安時代の古文書「延喜式」に伊賀はベニバナの主要産地だったと伝わり、貴族の十二単や口紅などにも使われていました。
修二会は現在、毎年三月一日から二週間開かれています。