預手プラン 記名式線引預金小切手利用を

ニセ電話詐欺を抑止しようと滋賀県警は、多額の現金を引き出そうとする高齢者に預金小切手での払い出しを勧める「預手プラン」を始め滋賀県内各所の金融機関などで啓発活動を行いました。

預手プランは、現金化まで時間がかかる預金小切手を利用して犯人グループに金が渡りにくくする取り組みです。

預金小切手発行には通常数百円の手数料がかかりますが、詐欺が疑われる場合は無料とします。

滋賀県警本部で開始式があり預手プランに協力する滋賀県内の7金融機関の代表者が出席。

笠間伸一本部長が、今年のニセ電話詐欺被害額が過去最悪だった昨年を上回ったことに触れ「対策に滋賀県民一体となって取り組みたい」とあいさつしました。

滋賀県大津市浜町の滋賀銀行本店では、笠間本部長のほか、三日月大造知事や甲賀市のご当地ヒーローで滋賀県警の犯罪根絶特命戦士忍ジャガーも駆けつけ利用客にチラシを配りました。

預手プランを勧めたことで、警察官の名をかたった男にだまされた女性が、銀行の窓口で約600万円を引き出そうとしたが未遂に終わったケースが米原署管内でありました。



滋賀県警察では、滋賀県内に本店を置く7金融機関(滋賀銀行、JAバンク滋賀、滋賀中央信用金庫、長浜信用金庫、湖東信用金庫、滋賀県信用組合、滋賀県民信用組合)との間で、預金小切手を活用したシステム預手プランの運用を開始いたします。

この取組は、振り込め詐欺等の特殊詐欺を根絶するため、金融機関の窓口で高額な現金取引を希望される高齢者の方々に対して、預金小切手による取引をすすめていただくようお願いをしているものです。

また、状況に応じて、警察官が詐欺被害に遭われていないかの確認をさせていただきます。

金融機関へは、警察からの要請により通報していただくことをお願いしておりますので、ご理解とご協力をお願いします。

小切手にもいろいろ種類がありますが、「預手プラン」では、「記名式線引預金小切手」の利用をすすめています。

「預金小切手」とは、金融機関が振出人及び支払人として発行する小切手のことをいい、「自己宛小切手」、通称「預手」といいます。

「記名式」とは、小切手に受取人の名前を記載し、記名された受取人だけが支払いを受けることができます。

これにより、小切手を不正に取得した第三者に現金化されることを防ぐ効果が期待できます。

「線引」とは、小切手の現金化を受取人がお取引のある金融機関に限定するものです。

預金口座を経由することから支払先が明確になり、被害防止につながります。

多額の現金は、持ち運びが大変なうえ、盗難や紛失の心配があります。

「記名式線引預金小切手」は、1枚で済み、詐欺被害の防止の効果ばかりでなく、盗難・紛失の場合も現金に比べ被害を防ぐ効果があります。

つまり、「記名式線引預金小切手」とは、金融機関発行となる小切手で信用力も高く、記名された者しか換金できず、支払い方法についても銀行の預金口座を介すため安全な取引ができるのです。

預手プランは、卑怯で悪質な詐欺の被害者を1人でも減らすこと、滋賀県民のみなさまの財産を守ることを目的として導入された制度です。

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