7/11/2014

土石流災害

長野県木曽郡南木曽町読書で7月9日夕に発生した土石流災害で被害状況の確認を進め、国土交通省中部地方整備局の専門家らが土石流があった梨子沢の現地調査に入りました。

南木曽町によると、7月10日昼までに梨子沢周辺で全壊6軒、半壊8軒、一部損壊7軒、床上浸水6軒、床下浸水7軒の計34軒の家屋被害を確認。

JR東海は、近くを通る中央西線の南木曽―十二兼間で、約300メートルにわたって約1500立方メートルの土砂が線路を覆い、橋桁が流されたり、架線が切れたりする被害を確認。

JR東海は、中央西線の南木曽―十二兼間の運転再開には少なくとも1カ月以上かかるとの見通しを示しました。



長野県警や南木曽町によると、亡くなった南木曽町読書の南木曽中学校1年榑沼海斗(くれぬまかいと)君(12)と、病院で手当てを受けている榑沼君の母真実さん(36)、10歳と5歳の弟以外にけが人は確認していません。

南木曽町によると、避難所は、町内11カ所に開設しており、7月10日正午現在、5カ所に101人が避難しています。



避難勧告は死傷者が出た三留野地区の528世帯に出しています。

梨子沢に近い沢で土砂崩落の恐れがあり、状況を確認中。

今後、避難勧告世帯が増える可能性もあります。

現地調査に入った国交省中部地方整備局は、午前6時半すぎに南木曽町役場前を出発。

土石流が起きた梨子沢の上流部を調査。

国交省中部地方整備局によると、梨子沢では、砂防えん堤1カ所でえん堤の高さを上げる工事をしており、ほぼ完了していたということです。

JR東海は、中央西線中津川―上松間で終日運転を見合わせており、特急ワイドビューしなの計26本が全線終日運休。

国道19号は、南木曽町読書の約1・8キロ間で通行止め。


長野県教委によると、南木曽町内では南木曽小と南木曽中が、木曽郡大桑村でも大桑小と大桑中がそれぞれ休校。

高校では、木曽青峰高校(木曽郡木曽町)と、蘇南高校(同郡南木曽町)が休校。

財務省長野財務事務所(長野市)と日銀松本支店(松本市)は、災害救助法が適用された南木曽町の被災者で、預金証書や通帳を紛失しても、本人確認ができれば払い戻しに応じるなどの対応を各金融機関に求めました。



木曽郡南木曽町読書で発生した土石流災害で、死者が出た三留野地区の673世帯、1645人に対して町が避難勧告を出したのは、土石流発生の約10分後だったことが分かりました。

宮川正光町長は、会見で、勧告について「あれが精いっぱいのタイミングだった」と述べました。

長野地方気象台によると、現場周辺では、7月9日午後3時50分ごろに雨が降り始めました。

その後、梨子沢で土石流が発生した午後5時40分までの1時間に70・0ミリと、7月としては観測史上最多の雨を観測。

南木曽町が避難勧告を出したのはその約10分後の5時50分。

長野地方気象台が木曽地域に大雨・洪水注意報を発令したのは、7月9日午後4時19分。



南木曽町は、その後に対策の検討を始めましたが、雨が急に強まり、土石流が発生した―としています。

大雨・洪水警報と土砂災害警戒情報が発令されたのは、それぞれ午後5時45分、午後6時15分。

宮川正光町長は、気象台の警報が土石流発生当時、発令されていなかったことも、当時、勧告を出さなかった理由の一つとしています。

長野地方気象台は「本来は災害が起きる前に警報を出すのが理想だが、今回ほど急激に雨量が増えることは予測できなかった」としています。

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