バナナ茎繊維100%和紙、地球環境貢献
小畑製紙所(和紙製造)は、原料にバナナの茎の繊維を100%使った和紙の機械生産技術を開発しました。
今後、商品化を図る方針で量産化が進めば、バナナ原産国で課題となっている収穫後の茎の再利用が、一段と進むことが期待されます。
小畑製紙所は、昨年、バナナ原産国の一つ、ザンビアの支援策の一環として輸入したバナナ繊維を、22%の割合で再生パルプに交ぜる技術を開発。
名刺やノート用などに販売しています。
このことを聞きつけた国内の研究機関の打診を受け、開発に取り組んできました。
ただ古紙パルプをベースにしていた、これまでとは違って今回は、バナナ繊維のみで全て作り上げなければなりませんでした。
繊維をできるだけ細かく砕いて柔らかくし、水に溶かしてすく際の密度を高めていく作業を突き詰めれば、機械すきができる可能性があると想定。
繊維を粉砕する工程、薬剤などを工夫し、原料化を進めてきました。
テストすきで完成にこぎ着けたのは、5月下旬。
バナナ色に近い自然な色彩が出ており、通常のパルプを使った和紙よりも固くて強い特性を持っています。
両面をコーティングしたものや、がさがさした裏面にロールをかけて修正したものなど4種類を制作しました。
バナナは、世界120カ国以上で生産。
収穫後の茎や皮の廃棄物は、10億トンに及ぶとされ、燃やしたり、腐らせるなどして廃棄されています。
この廃棄分が再利用に回れば、世界で消費される製紙用パルプの消費を減らせるなど地球環境に貢献できます。
小畑製紙所の小畑明弘社長は「バナナの消費がなくならない限り、紙の原料は無限大にある」と話し、具体的な商品化策を検討しています。
当面は、今回開発した技術を応用し、古紙パルプに混合する繊維の割合を増やすことから始めたいということです。
原料の繊維は、輸送コストを抑えるため、まずはフィリピンなど隣国から調達する意向です。
大きな地図で見る
会社名 有限会社 小畑製紙所
所在地 〒915-0234 福井県越前市大滝町23-22
TEL 0778-43-0338
FAX 0778-43-0337
代表者 代表取締役 小畑明弘
営業時間 9:00~18:00
定休日 土・日・祝日
設立 昭和38年07月01日
今後、商品化を図る方針で量産化が進めば、バナナ原産国で課題となっている収穫後の茎の再利用が、一段と進むことが期待されます。
小畑製紙所は、昨年、バナナ原産国の一つ、ザンビアの支援策の一環として輸入したバナナ繊維を、22%の割合で再生パルプに交ぜる技術を開発。
名刺やノート用などに販売しています。
このことを聞きつけた国内の研究機関の打診を受け、開発に取り組んできました。
ただ古紙パルプをベースにしていた、これまでとは違って今回は、バナナ繊維のみで全て作り上げなければなりませんでした。
繊維をできるだけ細かく砕いて柔らかくし、水に溶かしてすく際の密度を高めていく作業を突き詰めれば、機械すきができる可能性があると想定。
繊維を粉砕する工程、薬剤などを工夫し、原料化を進めてきました。
テストすきで完成にこぎ着けたのは、5月下旬。
バナナ色に近い自然な色彩が出ており、通常のパルプを使った和紙よりも固くて強い特性を持っています。
両面をコーティングしたものや、がさがさした裏面にロールをかけて修正したものなど4種類を制作しました。
バナナは、世界120カ国以上で生産。
収穫後の茎や皮の廃棄物は、10億トンに及ぶとされ、燃やしたり、腐らせるなどして廃棄されています。
この廃棄分が再利用に回れば、世界で消費される製紙用パルプの消費を減らせるなど地球環境に貢献できます。
小畑製紙所の小畑明弘社長は「バナナの消費がなくならない限り、紙の原料は無限大にある」と話し、具体的な商品化策を検討しています。
当面は、今回開発した技術を応用し、古紙パルプに混合する繊維の割合を増やすことから始めたいということです。
原料の繊維は、輸送コストを抑えるため、まずはフィリピンなど隣国から調達する意向です。
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会社名 有限会社 小畑製紙所
所在地 〒915-0234 福井県越前市大滝町23-22
TEL 0778-43-0338
FAX 0778-43-0337
代表者 代表取締役 小畑明弘
営業時間 9:00~18:00
定休日 土・日・祝日
設立 昭和38年07月01日