熊本たけのこ会60年の歴史に幕

子どもに夢ををスローガンに、熊本県内をはじめ海外でも活動してきたアマチュア人形劇団、熊本たけのこ会が、約60年の歴史に幕を下ろすことになりました。

熊本たけのこ会の支援者からは「子どもたちに喜んでもらおうという、一生懸命な姿が印象的だったのに」などと解散を惜しむ声も上がっています。

解散は、国の公益法人改革に対する対応の遅れや、後継者不足などが原因です。

3月までに財産整理などの解散手続きを終えます。

残った会費数百万円と人形の一部は、長年にわたり練習場所を提供した熊本市の児童養護施設「藤崎台童園」に寄付されます。

国は2006年、公益法人改革の関連法を制定。

これに伴い、熊本たけのこ会など従来の社団・財団法人は、2013年11月末までに、一定の条件を満たす公益法人や一般法人へ移行するか、任意団体として活動を続けるかの選択を迫られました。




これを受けて熊本たけのこ会は、組織の在り方について検討を開始。

いったんは、任意団体への移行方針を決定。

しかし、2013年5月の理事会で理解を得られなかったため、石原純生理事長が辞任。

その後、初代代表を務めた塘添亘男さんらが検討委員会を設置。


若手団員から新理事長を募ったが、仕事との両立が難しいなどの理由で引き受け手がなく、11月の総会で解散を承認。

塘添亘男さんは「残念のひと言。熱心に練習するメンバーが集まって活動を続けてほしい」と話しています。


地方公演に同行するなど、熊本たけのこ会を支援してきた熊本放送最高顧問の小堀富夫さんは「一生懸命に演じる姿が、見る人たちの共感を呼んでいた。娯楽の多様化など、時代の流れもあるかもしれない」と話してくれました。

熊本県政情報文書課によると、今回の公益法人改革を機に、熊本県内で26法人が解散しました。

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