ロカルノ国際映画祭金豹賞アルベルト・セラ監督

第66回ロカルノ国際映画祭でスペイン人のアルベルト・セラ監督(Albert Serra)の「Historia de la meva mort(私の死の物語)」が、国際コンペ部門でグランプリの金豹賞に輝きました。

この映画は、会話が中心で、カサノバとドラキュラとを結びつけた作品。

内容が複雑で理解が難しく、上映時間も2時間半と長いため、スイスのメディアからはあまり注目されていませんでした。

しかし今回グランプリに輝いたことで、1975年生まれの若きアルベルト・セラ監督は。映画界にその名を知らしめました。

準グランプリの「審査員特別賞」を受賞したのは、ポルトガル人ホアキン・ピント監督(Joaquim Pinto)の「E Agora ? Lembra・me(そして今?思い出させて)」。

これは、今まで約20年間HIVと肝炎を患ってきたピント監督自身が、意識を変化させるという有毒物質の臨床試験に参加するドキュメンタリー映画。

グランプリの作品も長編ですが、この映画の上映時間は、その上をいく164分。

最優秀監督賞は、韓国出身の洪尚秀(ホン サンス)監督(Sangsoo Hong)の「U ri sunhi(私たちのスンヒ)」に贈られました。

1人の若い女性と、その女性に恋をした3人の男性の物語が描かれた作品。


日本からは、国際コンペティション部門に,青山真治監督の「共喰い」と黒沢清監督の「リアル~完全なる首長竜の日~」がノミネートされていました。

両作品とも主要賞受賞には至らなかったものの、「共喰い」は別枠に設けられている「ジュニア審査員賞(Premio Giuria dei giovani)」の最優秀賞、また、スイス国内の批評家たちが選ぶ「ボッカリーノ賞最優秀監督賞」に選ばれました。


○金豹賞 Pardo d'oro(Golden Leopard)

Story Of My Death

原題:Historia De La Meva Mort
監督  アルベルト・セラ Albert Serra
製作国 スペイン / フランス

○審査員特別賞 Premio speciale della giuria(Special Jury Prize)

What Now? Remind Me

原題:E Agora? Lembra-Me
監督  ホアキン・ピント(ジョアキン・ピント) Joaquim Pinto
製作国 ポルトガル

○監督賞 Pardo per la migliore regia(Best Director)

監督:ホン・サンス(洪尚秀) Sangsoo Hong
作品(英題):Our Sunhi
原題:U Ri Sunhi (Uli Sunhi)
製作国 韓国

○女優賞 Pardo per la miglior interpretazione femminile(Best Actress)

ブリー・ラーソン Brie Larson

作品:Short Term 12
監督  デスティン・クレットン Destin Cretton
製作国 アメリカ

○男優賞 Pardo per la miglior interpretazione maschile(Best Actor)

Fernando Bacilio

作品(原題):El Mudo
監督  ダニエル・ベガ Daniel Vega ディエゴ・ベガ Diego Vega
製作国 ペルー / フランス / メキシコ

○スペシャル・メンション Special mention

●Short Term 12
監督  デスティン・クレットン Destin Cretton
製作国 アメリカ

●Black Board
原題:Tableau Noir
監督  イヴ・イェルサン Yves Yersin
製作国 スイス

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