ホワイトハウス見学ツアー廃止

ホワイトハウスの中を見学できる一般市民向けツアーが３月９日付で廃止されることになりました。

３月１日に発動された連邦予算の強制削減にともなう措置です。

ホワイトハウス案内センターの電話では、３月５日から廃止を知らせる自動メッセージが流れ始めました。

連邦議会の議員にも同じ内容のメールが送られました。

「春の旅行シーズンにこのような措置を取らざるを得ないのは残念」と書き添えてあります。

ホワイトハウスの報道官によると、予算削減がホワイトハウスに及ぼす最初の影響とみられます。

大統領の警護をするシークレットサービスのツアー担当要員や、参加者名簿を扱う案内センター職員の人件費が削減されます。

シークレットサービスの担当要員は、別の部署に配置されます。

超過勤務を抑え、強制休暇の対象者を減らすといった効果が見込まれています。

見学ツアーは、ホワイトハウス東棟で通常火曜日から土曜日まで実施されていました。

希望者は、地元選出の議員からチケットを入手することになっていて、運が良ければオバマ大統領やミシェル夫人と会うチャンスもありました。

共和党議員からは、ツアー廃止を「子どもじみている」などと批判する声が上がり、存続のためにオバマ大統領のゴルフ場送迎に使う予算を削るべきだとの案も出ています。