畠山陽一さん(キノコ博士)八十年の歩み展開催!

キノコ博士として知られる秋田市の植物研究家畠山陽一さんが11日から13日まで秋田市中通2丁目3−8のアトリオンで「八十年の歩み展」を開催します。

これまで撮影してきた1000点に及ぶ国内外の山や高山植物、キノコの写真などを紹介します。

これまでも何度か写真展などを開いてきましたが「人生最後の企画展。たくさんの人に見てほしい」と話しています。

畠山陽一さんは、中学生のころ、親戚の家で、おいしいキノコとされていたキホウキタケを食べ、中毒になりました。

実は毒キノコだったのです。

「当時はキノコの情報が乏しく図鑑なども不正確なところがあった」「本当はキノコが嫌い」(畠山さん)ですが、研究する人が少ないという理由もあり、だんだんキノコにのめり込んでいきました。

自ら毒キノコを試食する“人体実験”をしたことも多々あるそうです。

うわさがうわさを呼び、いつしか秋田県内で「キノコ博士」「キノコ先生」と呼ばれるようになりました。

「昭和20年代半ばごろの秋田県は、キノコ中毒の発生が全国でも突出して多く、キノコの研究から抜け出せなくなった」と笑いながら振り返りました。


学生時代から登山に親しみ、中学校で教壇に立つ傍ら、国内外の山々を踏破してきました。

定年後は、1年のうち約4カ月を海外での登山に費やしたこともあったそうです。

そんな畠山陽一さんが、キノコ以上に研究の対象としてきたのが海外の高山植物。

中でも中国の雪蓮(せつれん、学名サウスレア)のかれんさに魅せられたそうです。

四川省の5000メートル級の山が連なる四姑娘山に咲く雪蓮は、中国では幻の薬草として知られますが乱獲で減少しました。

落石もある難所に咲く雪蓮に出合うのは「命懸けだった」と畠山陽一さん。

滑落し、岩場に体が引っ掛かって九死に一生を得たこともあったそうです。

八十年の歩み展では、その雪蓮や、30カ国のエーデルワイス、ブルーポピーと呼ばれる青いケシの写真などを紹介。

キノコ採りのシーズンが近づいているため、食用キノコと毒キノコ合わせて131種も展示。


畠山陽一さんは「世界には想像もできないような植物がある。写真を見た人が自然に関心を寄せるきっかけになれば」と話してくれました。

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