ラジオ体操、ブラジル、サンパウロ

午前6時半。

ブラジル、サンパウロ市の中心部に位置する東洋人街リベルダージの地下鉄駅前には、白いジャージーに身を包んだ日系人約50人が毎朝ラジオ体操に励んでいます。

沖縄から第1回世界若者ウチナーンチュ大会に参加した若者も大会期間中、共に汗を流しました。

34年前、日系1世の細川照央さんが「日本人の健康のために」とリベルダージの地下鉄駅前でラジオ体操を始めました。

60代前後の日系人を中心に、体操の輪が広がって現在、市内だけで45のラジオ体操会があります。

リベルダージの地下鉄駅前前には、ビル2階ほどの高さのラジオ体操塔もそびえ立っています。

体操中は、通勤途中のブラジル人が「頑張って」と声を掛けていきます。
  

県系3世の山内道江さんは「ラジオ体操は元気の源」と15年前から続けています。

親戚も亡くなり、今は一人暮らし。

「体操に来ると話し相手もいて、わたしの居場所」と話してくれました。

過去に2度、沖縄を訪れたことがあるそうです。

「ラジオ体操をやっている人は見なかった。日本で始まったと聞いたが、もうないのかな。寂しかった」と振り返りました。

沖縄から来た若者たちとの体操は「いい気持ち。もっとブラジルにいてほしい」と頬を緩めました。

大会の参加者、具志堅秀明さんは「海外にも日本の伝統が根付いているんだと歴史を感じた。一緒にすがすがしい朝を迎えられてうれしい」と笑顔で話しました。

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