オスプレイ・当面は飛行せず!

パネッタ米国防長官は、日本に配備される米海兵隊の新型輸送機オスプレイMV22型機の安全性の問題で今年起きた事故2件の詳しい原因が日本政府に報告されるまで日本で全機を飛行させない方針を明らかにしました。

訪米した日本の森本敏防衛相との会談後の共同記者会見で表明しました。

オスプレイの安全性に対する日本政府の懸念を踏まえた措置としています。

ただ、飛行の中止は短期間になるとの見通しも示しました。

また、事故原因に関する日本側への情報提供は、1カ月内に実施したいとも述べました。

パネッタ米国防長官は、アフガニスタンなどでオスプレイにこれまで数回搭乗した自らの体験にも言及。

オスプレイは、海兵隊にも配備される国にも価値ある航空機になるとし「日本の防衛にも重要である。沖縄から日本の遠隔地にある島まで海兵隊をより速く、遠く運ぶことが出来る。空中給油機能も持ち、より長時間の飛行も可能」と話しました。

森本防衛相は、オスプレイの日本での飛行開始前に事故2件の原因に関する詳細な報告が必要と指摘。

実際に原因究明作業に携わった米側チームによる説明が出来るだけ早く行われることになるとも語りました。

森本防衛相は、共同記者会見後、米国防総省ビルからバージニア州クアンティコまでオスプレイに自ら搭乗し、機体性能などを確かめました。


米海兵隊は最近、オスプレイ計12機を日本の基地へ搬送。

別の12機が来年夏に配備される予定。

オスプレイ絡みの事故では、米海兵隊の仕様機が今年4月、モロッコで訓練中に墜落し隊員2人が死亡、2人が負傷。


6月には、米空軍のオスプレイがフロリダ州基地で乗員5人が負傷する墜落事故が起き、オスプレイへの安全性への懸念が改めて高まっていました。

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