西村智子さん、のぼる太陽のぼる月

岩手県九戸郡洋野町有家の主婦西村智子さんが初出版した東日本大震災をテーマにした絵本「のぼる太陽 のぼる月」が話題になっています。

「衝撃的な写真や映像だけでなく震災を絵で残したい」と津波の被害や復興支援の様子、復興への願いを優しいタッチで描写。

24歳で母親を亡くした際、自身が元気づけられた太陽と月をモチーフとしており「震災のショックから平穏な心を取り戻してほしい」と願いを込めています。

西村さんは幼いころから絵を描くことが好きで、高校を卒業後茨城県の短期大学で油絵を学び技術を磨きました。

同町に帰郷して間もなく一緒に暮らしていた最愛の母親を失って突然の出来事に悲しみに暮れるしかなく絵を描くことからも遠ざかっていました。

そんな中、毎日ぼんやりと空を見上げ優しく照らす月とまぶしい太陽の光に心が癒やされるうち「いつか自分を立ち直らせてくれた太陽と月を題材にした絵本を描きたい」という思いを抱くようになったそうです。

昨年3月11日、東日本大震災が発生。

避難した同町有家のうげ児童館には不安におびえる子どもたちがいました。

ボランティア活動で絵本の読み聞かせをしていた西村さん。

「未来を生きる子どもたちのために今描かなければ」と決心。

町の起業化支援補助金を活用し11月末に200部を出版しました。

絵本はA5判でカラー全20ページ。

地震発生から大津波、避難する人々の描写は「どうしても子どもに伝えたかったからクレヨンや水彩絵の具を使いきつい場面を少しでも和らげた」

中盤からは、優しく降り注ぐ太陽と月の光で輝く子どもたちの笑顔が周りの大人を勇気づける様子を表現。

最後は「みんなで一緒に生きていこう」とのメッセージで締めくくりました。

「母親を亡くした悲しみを乗り越えるのは本当につらかった」と西村さん。

「子どもだけでなく震災で傷ついた人に勇気を与えられるような作品になったと思う。一人でも多くの人の手に渡ってほしい」


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