モンキードッグ

福岡県みやこ町は、サルによる農作物被害を減らすため2012年度から飼い犬を訓練してサルを追い払う「モンキードッグ事業」(仮称)を山間部の3地区で始めます。

福岡県によるとサルの駆除に猟犬を使うことはあるが飼い犬から育成するのは県内初の試み。

3地区の飼い犬の中から適性のある犬を選び訓練士が約4カ月かけて特訓します。

みやこ町は「犬猿の仲」がもたらす効果に期待しています。

対象となるのは、被害が深刻な勝山矢山と勝山浦河内、勝山池田の3地区。

4、5年前から多い時で50匹以上のサルが出没するようになり野菜や米を食い荒らしています。

みやこ町によると被害額は年間約500万円。

農地周辺の山林の一部を伐採して見通しを良くしたりサルが好む柿の実を木から取り除いたりする対策を取ってきましたが効果は上がりませんでした。

このため、みやこ町はサル被害を大幅に減らした実績がある山口市仁保地区の「追い払い犬事業」に着目。

職員が視察するなど準備を進めてきました。

「モンキードッグ」には、従順で人にかみついたことがない9歳以下の中型犬が向いています。

12年度から飼い主と犬が参加する講習会を週1回開いて合図に従ってほえたり飼い主の元に戻ったりできるように訓練します。

モンキードッグに認定された犬は、サルが現れると飼い主の指示でほえながら追走。

みやこ町は、1月にも3地区で説明会を開き住民に協力を要請。

約140世帯の半数が犬を飼っているとみられ、このうち6-10匹のモンキードッグ誕生を目指しています。

講習は、山口県警の警察犬訓練士などに依頼。

講師代など1匹の育成に必要な費用は3万円程度でみやこ町が負担。



みやこ町は「サルを山林にとどめることが大事。飼い主と犬の絆を強める効果もあるのではないか」と話しています。

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